汎用(標準)ロジックを一覧にまとめました。
汎用ロジックは、大きく7400シリーズと4000シリーズに分けられます。
この2つのシリーズがロジックICの基本となっているので、標準ロジックとも呼びます。
標準ロジックのメーカー
現在、標準ロジックを製造している主なメーカは以下のとおりです。
①テキサス・インスツルメンツ(Ti)
②東芝
③オン・セミコンダクター(オンセミ♨)
④STマイクロ
⑤ルネサス ※撤退しそう
⑥Nexperia
どのメーカーであっても、型番の命名規則には共通性があり、
同じような型番のロジックであれば、ほぼ同じような特性となります。(ピンコンパチ)
私はTiと東芝以外のロジックを使ったことがないのですが、少なくてもこの2社の間であればほぼそのまま部品の置き換えが可能です。
部品の命名規則
7400シリーズの場合
「●●74HC●●●●」が基本形です。
頭の●●でメーカーを識別します。
たとえば、TiであればSN74‥ 東芝であればTC74‥ です。
●●でロジックの種類を識別します。
たとえば、00なら「4回路2入力NANDゲート」。02なら「4回路2入力NORゲート」。
後ろの●で部品の特性を識別します。(ここはメーカによってマチマチ。パッケージ識別に使ってたり。)
最後の●でパッケージを識別します。
東芝の場合、PがDIP (※電子工作ならこれをよく使う)です。
ここでは解説しませんが、HCもHCTだったりLVだったり、いろんな種類があります。
高速だったり、トレラントがついてたりです。
超基本のロジック
超基本的なロジックは、基本的にAND(NAND)・OR(NOR)・バッファ(インバータ)・ラッチ(フリップフロップ)の4種類です。
その中でも、AND・OR系は1つのICにロジックが4個入ったものが基本的。
入力が2ピンで出力が1ピンなので、ロジック一個あたり3ピン。これが4個入って12ピン。更に電源ピン2つで計14ピン。
バッファも14ピンの物が多いですが、バッファは入力が1ピンしかないので、同じ14ピンのICでも6個入ります。(2ピン×6個=12、電源ピン2本なので計14本)
ロジックが1個だけのICは見たこと無いです。(無いことはないけど・・)
型番 | ロジック | ロジック数 | 備考 |
---|---|---|---|
7400 | NAND | 4回路 | 超基本 |
7402 | NOR | 4回路 | 超基本 |
7424 | OR | 4回路 | 超基本 |
7408 | AND | 4回路 | 超基本 |
7404 | インバータ | 6回路 | 超基本 |
7434 | バッファ | 6回路 | 超基本 |
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