※※※KiCad6は現在ベータ版です。正式リリース次第ちゃんとKiCad6の解説記事を作成します。※※※
※Windows向けのnightly(所謂ベータ版)はここからダウンロードできます。
https://kicad-downloads.s3.cern.ch/index.html?prefix=windows/nightly/
nightlyって何??という方は正式リリースを待った方が良いです。どんなバグが入っているか分からないのがnightlyです。
KiCadとは
KiCadは、完全無料で使用できるEDA(電子回路・基板を設計するソフト)です。
2021年7月時点ではバージョン5(5.1.10)が最新版となっています。
※公式サイト:https://www.kicad.org/
KiCadの特徴としては
・完全無料
・スポンサーが協力(あのCERNがスポンサー)
・クロスプラットフォーム
・日本語対応!
・利用者が多く情報が充実
等が挙げられます。
今から電子工作を始めるという方はKiCadだ有力な選択肢となります。
KiCad6の改良点
KiCad5→6で変更になる点をまとめました。
曲線パターンが引ける?
Kicad5までは、曲線パターンを引こうとすると一工夫が必要でした。
KiCad6では曲線パターンが引けるようになるようです。
部品のグループ化
ピンやヘッダー、並列に並んだプルアップ抵抗等、部品のグループ化ができるようになるようです。
部品を塊で動かしたいときに便利ですね。
バスが使いやすくなる
KiCad5ではいまいち使いにくかった(というか、未だによく理解できていない)バス配線が改良されるようです。
下位互換性なし
KiCad5のプロジェクトをKiCad6に以降することはできますが、逆はできないようです。
回路シンボルが回路図データに埋め込まれる
Eeschema(KiCadの中の回路図作成ソフト)で部品を配置した時、その部品のシンボルデータも回路図データ自体に埋め込まれるようになりました。
これにより、別PCで回路図を開いた時にシンボルが表示できない(??表示になってしまう)問題が解消されます。
UIの大幅変更
大幅にUIが変更されます。基本的には使いやすくなる方向の変更です。
また、テーマカラーエディタを使って自由に外観をカスタマイズできるようになります。
テキストの変数機能
テキストに変数を使用することができます。
ネットリストボタン削除
回路CADから基板CADにデータを渡す際、一般的にはネットリスト(部品と部品のつながりを記録したファイル)を仲介するイメージがありますが、
KiCad6ではEeschema(回路CAD)からPcbnew(基板CAD)にワンクリックでデータを渡す(更新する)ことができます。
そのほかも色々
そのほかにも、本当にたくさんの変更点・改良点があります。
以下サイトに詳しくまとめられているのでご確認ください。
コメント